海外出張では長時間の移動がつきものですね。
渡航先の空港に到着後し、窮屈な機内から解放されたあとも、入国審査のカウンターに並び、荷物の受け取りをレーンで待機しなければいけません。
早く宿泊先などの目的地へ移動したいのに、入国審査のカウンターで長蛇の列ができることも多々あって、何かと飛行機の移動は大変です。
頻繁に海外出張する方にお勧めなのが、外務省が発行する「APECビジネス・トラベル・カード(略称ABTC)」の取得です。入国審査がスムーズになるそうです。
少し詳しく説明させていただきます。
ABTCとは、どのような制度ですか?
(答)日本人が外国に行く場合、通常はその外国に入国するための査証(ビザ)が必要です。短期間の出張や観光であれば、ビザが免除されている例もありますが、APEC域内の国・地域への入国・入域には、まだビザが必要な場合が多いと言えます。「APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)」とは、APEC域内を頻繁に出張するビジネス関係者の移動を円滑にするために、制度参加国・地域の政府が自国・地域のビジネス関係者に発行する特別なカードです(日本人ビジネス関係者には外務省が発行)。発行に際して、あらかじめ、他の制度参加国・地域の政府の了承(事前審査の承認)を得ておくことで、その国・地域への入国・入域に際して査証が免除される又は査証手続が免除(自動的に査証が発給される)されます。現在、我が国を含む※19の国・地域が参加しており、事前審査において承認を受けた国・地域(カード裏面に記載されます)での入国審査(短期商用目的に限る)においてABTCを提示する事により、(1)旅券及びABTCのみ(つまり査証なし)で入国審査をうけることができます。
(2)主要な国際空港に設置したABTC専用レーン(入国審査ブース)を利用することができ、円滑な審査がうけられます。
※オーストラリア、ブルネイ、チリ、中国、中国香港、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、ロシア、シンガポール、チャイニーズ、タイペイ、タイ及びベトナム
(外務省のホームページよりhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/btc.html)
申請する際は書類の記入や添付書類の準備が少々面倒に感じるのですが、発行後は5年間有効ですので是非試していただきたいです。